みなさんこんにちは。年末総決算おブログの時期がやってきましたね!(※私が勝手にそう呼んでいるだけです)
私はこの1年を一言で表すなら「楽しかった!」という言葉が飛び出してきます。受け入れるのに時間がかかる発表もあったけど、それでも見に行ったステージの数だけ楽しさが積み重なりました。
みなさんはどんな1年を過ごしましたか?
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*決意の紫陽花
あの日のことはあまり覚えていない。というか思い出すには未だに勇気が必要だ。なんなら公式アカウントの1番上に固定されているのを目にするだけで心臓が騒ぎ出してしまう。
覚えているのは、夕飯など作れそうにないと駅前で買ったファストフードと、奇妙な色をした空と、誰にも言わず平静を装って仕事をすべく翌日丁寧にとったメモ。それと紫陽花。
奇妙な空の写真を撮ることすら怖くて、寝転んでぼんやりと眺めるばかりだった。翌日になってこの時間を写真に残したいと思って、撮ったのが通勤路の紫陽花の写真だった。いっそ残酷なほど鮮やかな、私の生まれた季節に咲く花。紫陽花が咲く季節になる度にこの日のことを否応なしに思い出すのだろう。
様々なことを天秤にかけた上でできる限り多くのステージを見に行こうという結論に至った。推しているふたりのことが大好きで、9人が大好きなことはこの先ずっと変わらないのだ。だから目の前の"楽しい!"を追いかけなくちゃ。愛し愛されていることを忘れないでいたい。
*気付きの薔薇
幾重にも絡まったこの呪いはまるで薔薇の棘みたいだと自嘲しつつ過ごしていた日々。時々思い出しては心の傷をひっかくのをやめられなかった。
過去のブログにも書いたことある気がするので詳しく記さないけど、優等生な自分が大嫌いで、いい子として生きてきたことがなによりコンプレックスだった。成人してからも褒められることがとても苦手だった。その褒め言葉はあなたにとって都合がいいだけでしょう?そんな私が新曲のタイトルを目にしたとき最初に感じたのは怯えだった。推しのセンター曲、かつ作詞を務めることに対する喜びとはまた別に拭いきれない恐怖と闘いながらリリース日を迎えた。
2番は"いい子"の色がやけに強いなと落ち着いて考えたところで、あれ、私、こんなに自分に近い言葉に直面しても、心の傷が痛まない。これまでならジクジクと主張していたはずなのに。いつから?なにがきっかけ?
現在に至るまで明確なきっかけは分からず仕舞いだが、それでも呪いが解けたことに気づけた。推しによるとこの呪いは魔法とも呼べるらしいけど。
お祝いの気持ちを込めて部屋に薔薇を飾った。それを眺めながら、私にとってこの薔薇は、飾るまでの日々がなにより価値あるものだと示すものなんだと思った。ガラスの靴なんてこの手にはない、足元を彩るのはヒールもないお気に入りのブーツだけど、それでいいのだ。魔法は解けたんだから走り出さなきゃ、だって運命は止まってなんてくれないんだから。
*出会いの銀木犀
昔から金木犀が好きだ。秋の訪れを告げる、何にも例えられない甘い香り。あまりにも好きなものだから、大人になったら金木犀の香りものをたくさん使うんだ!と思っていたくらい。
金木犀の仲間に銀木犀というものがあるということを知ったのは今年の、金木犀が香り始めてからだった。そもそも銀木犀が金木犀のベースになっているとかいないとか。金木犀より爽やかな香りがするのよ、でも珍しいからほとんど見かけないのだけれど、と教えてもらい、いつか出会えたらいいなと思っていた。
生まれてからずっと住んでいた街を出て移り住んだこの土地の、季節の色を私はまだ知らない。回り道をしながら家へ向かっていた休日、金木犀に似た香りを捉えた。もしかしてこれは。誘われるがままに近づけばそこには確かに形の似た少し白い花が咲いていた。驚きと嬉しさで早くなる足取りの中、いつも通る道にも銀木犀が咲いていることにも気づいた。それから私は、この花の前を通ることを楽しみにして過ごすのだ。
行きつけのお店はいくつかできたけどまだまだ探検不足なこの街から、ずっと足を運びたかったいくつもの場所に訪れることのできた季節だった。推しのセンター曲、リリースイベントの最初から最後まで(もちろん行っていない場所もあるけど)参加できて幸せだった。"足を運ぶ"という行動で示す愛が少しでも彼らに伝わっていることを願う。
ツイッターの下書きに"この日々を経た先で新しい景色が見れるという朧げな確信がある"という一文が眠っていた。この1年を、殊にこの季節を過ごして私が出会ったのは、自由になった自分だった。肩身の狭さが色濃く映る学生時代(そのうち終わりの2年間はコロナの時代でもあった)を経て、自分に科していたしがらみをほどいて、たくさんの人や景色に出会うことができた。好きな服を着られるようになった。誰に告げずとも行きたい場所に行けるようになった。仕事を終えて電車に飛び乗って遠征する、という学生時代の憧れを叶えることもできた。出会うならばいつか別れがくることはわかっている(つもりだ)けど、これから先も出会う人生を、それを選び取れる自分でいる日々を送れますように。
銀木犀は、まだ咲いている。
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「楽しかった!」と思う割に落ち着いた内容になってしまいました。まあいっか。
それはそうと、去年ここにやりたいことたくさん書いといたらそれなりの確率で叶ったので今年も書くことにします。(突然のコーナー化)
今年は名古屋と仙台を通り越して大阪と北海道に行ったので来年こそ名古屋と仙台に行きたい!オタクに限らずそもそも西は関西までしか行ったことないのでその先に行きたいですね、福岡行きたい〜〜!
ツアーいつも1公演しか行かないので複数箇所行くのも目標です。だって短期間で変化・成長していくのを感じるのって絶対楽しいじゃん。休みはなんとかします。
そしてね、連番チャンスを惜しくも逃したので来年こそですね。私は基本的にひとりでふらふらしてるので連番探してるぞ〜って方はぜひ声かけてください……というか空き時間に行きたい場所あるけど一緒に行く人いないやってときも連れ回してもらって構わないので!ひとりでも楽しいけど、誰かと一緒ならもっと楽しいもんね。
あと推しチェキ当てますからね!!!!!!!絶対!!!!!!!!!落書きチェキもたくさん引かせてくれよな!!!!
待って大事なこと忘れてた…せっかくのグルショを逃してしまったので来年も絶対やってくださいじゃないズも10shotも今度こそ行きますからね絶対……!あとファンミも!
(ここでひと呼吸)
今年も1年間ありがとうございました。
ブログを読んでくれるみなさんに感謝です。引き続きネットの海の中でも、そして現場でも仲良くしてもらえたら嬉しいです。
来年には確実にいくつかの別れが訪れることを思うと胸が苦しいけれど、その恐怖に囚われすぎず目の前の時間を大切にしたいと思っています。
みなさんの心身の健康と幸せを祈って。良いお年を!